皆さんこんにちは。
神戸支店の宮島です。
今回は手抜き工事の紹介(!?)です。
皆さんは工事業者を選ぶ時、どの点を大切にしていますか?
会社の設立年数?
大手のネームバリュー?
ホームページに書いてある施工実績?
営業マンの熱意?
私も皆さんと同じで、アレコレと難しい事は考えたくないです。
冒険はしたくない、でも失敗もしたくないものですが、今回はその全てをクリアした様に聞こえてしまう「知り合いの会社で行った施工(悪い事例)」に焦点を当ててみます。
※全てがそういう訳ではなく、あくまで悪い事例のご紹介です。
まずはコチラ。
数年前にお家を800万ほどかけて総リフォームした際、その工事の中に外壁の塗装が含まれていたのですが、外壁に発生しているヒビ割れを処置せずに、そのまま塗装を施しているケース。
他にも、キッチンをリフォームする時にオール電化へされているのですが、外壁から屋内へ引き込んでいるガス管の穴を一切塞がずに塗装だけを施していました。
上を見ると壁を垂れてきた水を遮る庇が無いので、この穴へ向かって雨が壁を伝って来ます。
そもそも外壁塗装とは色付け目的ではなく、防水目的で行う工事ですので、
穴という穴は塞ぐのはごく当たり前である事をお家の方へご説明しましたが、家の人は「知り合いなので全く見ていなかった」との事でした。
またコチラの家では、お友達の業者さんに2Fの屋根裏へ断熱材を敷設する工事を頼んだそうですが…
まさかの30年ほど前に主流だった今では安物と言われる材料を正規の値段以上で行われていました。
ちなみに当社の場合は↓の断熱材を使って施工しますが、弊社のいつもお出ししている価格よりもお友達の値段の方が1.5倍近く高かったそうです。
またコチラのお家では…
20年ほど付き合いがある家を建ててくれた会社へ3年ほど前に外壁と屋根の塗装を頼んだ所、1番耐候年数が少ない安物アクリル塗料の外壁を塗られていた状況でした。
せっかく相場より安く外壁を塗装しても、3年でダメになるペンキでは次の塗装までのサイクルが早い為、15年単位で考えた際に足場の回数だけで、長期コストが逆に高くついてしまいます。
この3つの案件で共通していた事は「どのお客様もその会社を、提案内容から工事全般を信頼しきっていた」と言う事でした。
お客様は失敗できない工事を頼むわけですから、普通以上〜最高の工事を求めるのは当然で、それは別に悪い事ではありません。
問題は信頼されている側の会社で「チェックされていない」と思われている所から、施工側や提案側の気の緩みが出るのでしょうか。
ただ、問題があったとしても、お客さんが決まって仰るのが「知り合いなので文句が強く言えません」との事。
私たちの耐震工事は、普段から行政の担当さんに提出する診断→設計→工事の報告書類に、不備や写真の抜けがあると”補助金自体が出ない”などの弊害が発生してしまう為、写真一枚でもピリピリしています。
知り合いの定義はすごく広いです。
「友達の友達」や「過去に取引のある会社からの紹介」など、私は”ごく近い親戚”でもない限り、あまり当てにされない方が良いと思います。
義理立てするあまり、手抜き工事を黙認するなんて、私なら耐えられません。
ご契約前に、別の業者を呼んでみて相見積だけでなく、第三者からの意見を聞いてみるのも必要ですね。
家電製品と違って、リフォーム工事やメンテナンス工事とは、未完成の品を買う仕事です。
・保証はどの範囲か
・値段や内容(材料)は適切か
・アフターの対応はどうか
・工事の流れはどんな順序か
上記の様な事は、失敗しない為にお客様側から確認した方が良いかもしれません。