皆さんこんにちは。
神戸支店の宮島です。
本日、小野市のS様邸で外壁の塗装・屋根の漆喰・白蟻防除の工事が終わりました。
今行っている波板の貼り替えが終れば全工程が終了です。
S様邸は9月の中ごろに耐震診断で伺った際、屋根の漆喰部分全てにコーキングが付いていました。
昔の瓦はこのように瓦達がズレないよう、コーキングで停めるメンテナンスが過去に流行りましたが、ちなみにこの工事は「ラバーロック工法」と呼ばれ、インターネットで検索すると、山の様な悪評が連なって出てきます。→Google検索「ラバーロック工法」
ですが、この様に漆喰部分の保護に使われているケースは私も初めてでした。
もちろん、漆喰と言う適切なメンテナンスが存在するにも関わらず、わざわざ手間の少ない安い材料を使って「違う方法」をしている訳ですから、お家には全くメリットがありません。
案の定、コーキングをめくると、通気性が無い為、苔が生えまくっていました。
私たちがお伺いする2~3年前
「このコーキング傷んでいますのでやり直しましょう」
とどこかの営業さんが来られたそうですが、提示された値段は300万円程だったらしく…(^^;
お家の人もさすがに今すぐにはちょっと…と保留にされていたそうです。
「300万円も出すのであれば、屋根を葺き替えできる」
「本来漆喰を施すのであれば、この家全体の場合は20~30万円前後」
と言う事をお家の方へをお教えしました。
お家の人はその「300万円事件」から誰を頼って良いか分からず、そのままにされていた様です。
耐震診断では耐震性から家のメンテナンス状況も加味しまして、優先順位をお教え出来ます。
ちょうどS様も漆喰から始まる外壁の防水性も気にされており、私たちでご助力する事になりました。
倍の日数がかかりましたが、漆喰部分に付いていた古いコーキングを全て剥がし…
適切な漆喰にやり換えます
取れかけたベランダの角などもコーキングではなくモルタルで作り直します
株式会社ナカタでは、日頃から市場における色々な工事の適正価格をチェックしており、特出して安くはなりませんが、べらぼうに高くもなく、お客様には分け隔てなく統一した価格を皆さんにお出ししています。(その理由はこちら)
適正価格が存在しているのに、なぜか会社によって価格が違う不思議な建築業界。
世の中の平均相場でお見積りを作っているにも関わらず、他社さんと相見積になっても「ナカタさんの方が安いわ」何て言われる事もしばしば。
人によって様々な考えがありますが、高いのは論外ですが、私は安すぎてもダメだと思います。
安くしてもらったが為に、施工者に強く言えなかったり、手抜きを疑ったり、追加予算の与幅が無く自由が効かなかったり。
このブログでもお話ししている様に、失敗する前に、色々な業者さんの意見を聞く事は大切ですね。
S様、この度は良いタイミングで出会えて本当に良かったです。
この度は私たちを信頼していただいて、ありがとうございました。