皆さまこんにちは。
神戸支店の宮島です。
2022年が始まりましたが、今年はどんな一年になりますでしょうか。
昨年末のお話ですが、吹田市/N様邸での外壁塗装工事と屋根の軽量化工事が終了しました。
N様とは数年前に吹田市さんからの耐震診断でお会いし、当時は耐震補強やこれから必要になるメンテナンス工事などをご提案しました。
しかしN様のお家はサイズがとても大きく、どの工事も金額が大きくなる事から、予算の面とも折り合いをつける為、じっくり考えて行く事に。
そして着手へ踏みきり、工事内容を選ぶ段階へ進みます。
N様の結論は耐震補強は難しくても耐震性を見越した軽い屋根(+同じ足場を使った外壁の補修と塗装)を進める形になりました。
しかし建材は性能だけで選ぶのではなく、仕上がりももちろん大切です。
N様は和風の重厚感のある瓦屋根→薄いスレート屋根へ変える事への不安がありましたので、仕上がりについてはお写真だけでなく、こちらのブログをご紹介したり、近隣のお家で同じ選択をされているお家を私が探してご案内したりと、仕上がりの不安が拭える様、私が出来る最大限の情報をご提供しました。
近ごろは、スマートフォンの普及で誰でも情報を簡単に得られる時代にはなりましたが、実は得られる情報が正確ではなかったり、わざと局所しか見せていなかったり、肝心のデメリットがボカされていたりと、情報が偏り過ぎていて、鵜呑みにするにはまだまだ危うい情報だらけです。
去年出会った色々なお客様から「そんな会社ホントにあるんですか?」と思わず耳を疑う事例を沢山聞きました。
①契約を取り付けた担当が工事自体の進捗や施工の中身を確認していない
② 納期を守らない(守ろうと善処しないだけでなく、遅れる事をお客様へ説明すらしていない)
③もともとの頼んだ仕上げと内容が大きく異なり、異なった内容の改善を依頼をしても「こっちの方が絶対に良い」と謎の主張が激しい(値段や仕上げの部分でもそこから双方のすり合わせや折り合いを全く付けてくれない)
④ ③で勝手に仕上げを変更したにも関わらず、変更後の費用が元より高く、当たり前の顔で追加費用を請求してくる。
⑤工事期間中、作業開始時から撤収時までお客様と一言もコミニュケーション無し
上記全て、地元密着を謳っているリフォーム会社さんだったり、お子さんの知り合いで直接契約した職人さんだったりと、よく耳にする安心要素が全くアテになっていないケースも存在します。
※驚いた事にまだ①〜⑤全ての会社が未だに業務を続けてらっしゃいます。
あくまで双方の意見を聞いた訳ではなく、私は片方から聞いた話だけなので、私で”どちらが悪い”とジャッジはしかねるのですが、私も話を聞いただけで辛い気持ちになりました。
せめて私が関わったお客さまには、嫌な思いはして欲しくないなと他人の事ながら反省の機会を得る事が出来ました。
工事というお買い物は、物販とは違って即座に対価が得られず大人数で長い時間をかけて仕上げる物になります。
手の内を明かせば、業者からすれば工事契約を取るまでがすごく大変で
「知り合いだから大丈夫だろう」
「地元密着だからヘタな事は出来ないだろう」
と思わせれば勝ち(?)な訳で、お客様側はリフォームを契約した後も施工に手抜きや不備が無いか、近隣さまへの対応もどうなのか等は大切な所です。
上記の”対応が悪い会社”はもちろん稀なケースであり、ほとんどの会社がまともな仕事をこなしていて、ごくひと握りの人が業界全体の信頼性を下げているのは悲しい事ですね。
話がずいぶん逸れましたが、昨年は上記の様なお話を聞いてしまったので、私はいつも以上に気合を入れて施工管理をする良いきっかけにもなりました。
まずは足場を組んで、先に屋根から進めます。
普通の家以上に、大量の土が入っていましたのでダンプでどんどん運び出します。
土がめくり終わったら全ての下地を新しく作り直し、防水シートを貼り付けていきます。
こういう専用の抜けにくい釘を使って
下から半分ずつかぶせながら、釘で抑えて屋根を乗せていきます
頂点まで葺き上げたら鉄板で押さえて完成ですが
施工時はどうしても職人さんが移動する為の足跡が付いてしまうのできちんと洗浄もします。
屋根は瓦だけが主役ではありません。
角や繋ぎ目も雨を防ぐ大切な個所です。
入母屋屋根は雨漏れの原因になり易いので、雨の流れや吹き降りを想定ながらしっかり板金で覆って仕上げます。
今度は外壁です。
まずは左官職人さんで剥がれ落ちそうな(すでに落ちた)壁を補修していきます。
取れそうな壁はいっそのこと取ってしまいます。
アプローチの階段下は庭から回った水が裏側から延々とにじみ出ていて、あえてペンキを塗らずに左官仕上げに留めます。
そうこうしてる間にペンキが納品されます。
今回使用した色は カラーボンドスムースクリーム(8087)です。
ビニール養生をしっかり行い、下塗りに入ります。
そして中塗りと上塗りを行い
完成です。
N様、この度は私達をお選びいただいて本当にありがとうございました。