皆さんこんばんは。神戸支店の宮島です。
私は未だコロナに罹る事なく、何とか業務を続けられています。
テレビではコロナウイルスの発生状況に合わせて南海トラフの恐ろしさが語られる事もありますが、先日地元のサンテレビでは阪神大震災の特集をしていました。
動画を見ていると、あの頃から30年近く経過し少しづつ備えは拡充されてはいるものの、こういった被害状況を改めて見てみる事で学ぶ事はまだまだ多いです。
地域の人同士のコミニティーでの繋がりや、万一の備えが大切だと思いさらされますが、家に限った話では、やはり日ごろから家自体を弱めないメンテナンスから耐震補強なども強くお勧めしたいなと改めて感じます。
今回耐震診断で出会ったY様は、阪神の震災以降に屋根を軽い金属瓦へリフォームされていました。
ただ、屋根が軽い状態で耐震補強をしても、予算オーバーと言う事から今欠けてるメンテナンスである外壁の防水塗装を優先する事に。
こちらの実験動画を見ていただくと分かりますが、未補強の家屋(右側)では阪神レベルの揺れに対して筋交いが足りない為、外壁で足りない硬さを補った結果、外壁がダメージに耐えきれず外れてしまい”無くなった瞬間”に家が倒壊してしまいます。
曲解されている方も多いのですが、建物は”家と言う一体の考え”ではなく、色々な要素で成り立っています。
大まかな耐震性のくくりだけでも
①屋根
②基礎
③壁(外壁)
④壁(筋交い)
⑤メンテナンスの度合い
⑥木材の繋ぎ目(特に1Fの柱など)
などがとても大切で、それ以外の要素も少しずつ重なって家と言う結果が成り立っています。
今回、Y様は優先したい事として③の「外壁をきちんとメンテナンスしておきたい」との事でした。
ただ、それ以外にも何か地震に備える事は出来ないかとご相談でしたので、今回は併せて⑥の対策(外付けホールダウン金物取付)を行う事になりました。
まず足場を建てまして
全てのひび割れを埋めてから
補修跡を目立たない様にして
一旦全体に白色の下塗りを施してから
外壁を塗装していきます
外壁が終わりましたら、今度は主要な柱が地震の力で引き抜かれない様に、ホールダウン金物(⑥の対策)を取付しました。
別記事でもご紹介していますが、耐震工事や適切なメンテナンスは地震保険とは全く違うもので、確実に被害を減らす事が出来ます。
国の基準を満たす耐震工事はハードルが高いケースもありますが、何もしないよりは小さく積み重ねるだけでもお家に帰って来れる可能性が高まっていきます。
何が有効で何が不必要かはお家によっても変わる物ですので、まだ耐震診断を受けた事が無い方は、一度受けてみる事をお薦めします。
また、他社で耐震診断を受けられていてもセカンドオピニオンで新たな発見があるかもしれませんので、良ければ下のLINEフォーム無料の耐震診断を申し込んでみてくださいね。