今日皆さんにお伝えしたいのが世界の地震頻度の多い国と日本の近年発生した地震をご紹介致します。
日本は現在地震の活動期に入っており平成18年から平成27年までの発生した震源地の図になります。これを見て頂いてもわかりますように日本は世界でもかなり地震が発生しております。
日本付近で発生した主な被害地震の震央分布(平成18年~平成27年1月)
出典:気象庁ホームページ
世界で最も多い地震発生国は以下の通りになります。
マグニチュード5.5以上の地震の頻度(1980年から2000年にかけての20年間の年平均回数)を見ると、日本は年1.14回であり、中国の2.1回、インドネシアの1.62回、イランの1.43回に次ぐ、世界第4位の地震大国となっております。
その他の国を頻度の高い順に並べると、アフガニスタン、トルコ、メキシコ、インド、パキスタン、ペルー、ギリシャ、フィリピン、イタリア、コロンビア、米国、エクアドル、アルジェリア、コスタリカ、パプアニューギニア、ロシア、チリ、グアテマラ、バングラデシュ、グルジア、ボリビア、オーストラリア、南アフリカ、ベネズエラ、ニカラグア、ウガンダ、アゼルバイジャン、ルーマニア、アルバニア、イエメン、ネパール、エルサルバドル、エジプト、キルギス、カザフスタン、ウズベキスタン、ベルギー、アルメニア、パナマ、マラウイ、ブラジル、キプロス、タンザニア、アルゼンチン、ニュージーランド、ドイツとなるそうです。
中国の地震頻度が世界一であるといっても国土面積も広大なので特定地域における被災確率はそれほどではないと考えられます。みなさんに一番知って頂きたかったのが、小国で頻度が高ければ被災確率は高まるということは覚えて頂ければと思います。
国土面積当たりの地震頻度(もし各国が日本と同じ面積だったら起こっているであろう毎年平均の地震回数)では、コスタリカが2.44回と世界一であり、キプロス、アルメニア、エルサルバドル、ギリシャが続き、日本はこれに次ぐ世界第6位となっています。
さらに、地震頻度が同じでも人口密集地にどれだけ大規模な地震が起こったか、また地震災害に対する脆弱性の違い(家屋構造、防災体制等)によって被災死亡者数は異なってきます。図には、過去20年間の年平均の地震災害の被災死亡者数を掲げた。これを見るとイランが2,251人で最多、これにアルメニアの1,191人、トルコの950人が続いており、日本は281人で世界第7位となっているようです。
このように、日本は世界第4~7位の地震大国であるのです。
私は今回の記事で皆さんに改めて知ってもらいたのは日本は世界でも有数の地震発生国ということで、一人一人がこの意識を持つだけでも減災に繋がるものだと、私は考えております。