会社いち 汗っかき診断士の河口です。
先日、宝塚市内のN様のお家を診断、耐震改修工事をしました。
実はそのお家はまだ築13年の平成11年の木造2階建ての建物です。
こんなに新しい建物も?って思われたかもしれませんが、建築基準法改正前の平成12年6月以前の建物だからです。
そしてお客様のご依頼で、診断しまして、後日結果報告に伺いました。
結果の判定は「倒壊の可能性あり」でした。
(手抜きや違法建築じゃないの?)と思われたかもですが、全く違法性や手抜きでもありませんでした。
建物内の壁の強さや現状のバランスの悪さという所がその結果を招いてしまった原因です。
そこでお家の方からどういうふうにしたら良いかという事でしたので、耐震改修(壁補強)の説明をしました。
◎補強改修前と補強改修後の比較
赤いアンダーラインのところに注目してください。「評点」とあります。皆様の大事なお家の耐震強度はこの数値で表されるわけですが、「1.0」以上あれば「一応倒壊しない」と判定されます。
しかし、このお家ではそれを下回る「0.76」という点数が、ある1方向の揺れに対して存在し、「倒壊する可能性がある」と判定されました。
耐震改修による補強をすることで「1.52」の「倒壊しない」という評価まで強度が増します。
この補強設計プランを我々資格者がバランス等を考慮し計算していくのです。
耐震診断・評点のことは こちらの記事 で詳しく説明しています。
お家の方からも今、これだけ地震が多いので、いつ何時、わが身にぬりかかってくるかもしれないとういう事で、工事をすることになり、後日耐震改修を無事に終える事も出来ました。
お家の方も大変喜ばれ、「これで一安心」とも仰られました。
やはりそういう言葉をいただくと、やりがいや、誇りを感じる日でした。