こんにちは、株式会社ナカタの今西です。
6月5日ブログ「震災対策技術展 大阪」に続き、
今回は技術展にて催されました NPO法人・人家街安全支援機構主催
「第227回 市民フォーラム」の模様をお届けします。
第一部講演:
■「見たくないものを正視して大規模災害に備える」
名古屋大学 減災連携研究センター長・教授 福和伸夫氏
東北の大震災などでもてはやされました「想定外」という言葉。
福和氏ご自身のお宅の地震対策の例や、都市型災害について等、
現状を楽観視せず、いかに向き合い取り組むかをお話し頂きました。
■「大阪で心配な水害・水没」
関西大学理事・社会安全学部・社会安全研究センター長、教授
人と防災未来センター長 河田惠昭氏
「水の都・大阪」江戸時代以降多数の治水の元開かれ、
その水路の多さから(八百八橋)といわれます大阪市。
その切っても切り離せないこれら諸問題にいかに取り組むか
お話し頂きました。
第二部パネルディスカッション:
先の河田惠昭氏、福和伸夫氏のお二方に加え
国土交通省 近畿整備局 部長 小林稔氏
工学院大学 名誉教授 宮澤健二氏を迎えての
パネルディスカッションが行われました。
ホットな話題として4月に起きました熊本地震の事例や
被害状況についてのお話しが主なテーマとなりますが、
国・行政・住民(個人)の三者が災害へ如何に向き合うか等
色々なお話しがありました。
フォーラムを通して共通する事として
■「過去」や「経験」に如何に学ぶか。
歴史を紐解けば地震が起きないと言われた熊本でも過去に震度6規模の
地震発生の過去があります。会場となった大阪・梅田も元は淀川近くの
(埋め立て地)であったり、東北の震災では昭和に起きた津波被害を
教訓とした碑文により津波被害から集落が救われたり等、過去の経験や
歴史より如何に学び如何に行動するか。
■災害への備えを他人任せにしない
災害が起きれば国や行政だけが行動することに限界があります。
災害時に慌てて近所の避難場所へ向かうのではなく、常日頃
家族同士でご確認頂くことやお住いの地域についての情報を得る事等
個人個人が防災減災への意識を高め、一歩進む事が大切であると感じました。
いかがでしたでしょうか?2回に渡ってお送りしました「震災対策技術展」、
御覧頂きました皆様に何か一つ感じるものが御座いましたら幸いです。