はじめまして、株式会社ナカタの佐竹といいます。社内で最も小柄な体型のため、可愛いあだ名を付けられたりしていますが、加齢臭に悩まされる年に差し掛かっています。
今回は「耐震診断」について書かせていただきます。
「耐震診断」とは、震度6強の地震が起こった際に、家の耐震強度をきちんとした数値で表されるものになります。ただ単に耐震強度と言いましても、東西・南北の2つの方向の揺れに対しての結果や家の揺れる起点が算出されますので、どのお部屋が揺れやすく、またどのお部屋が揺れにくいという事まで、長年、家に住まれていくうえで重要な要素を知る事が出来ます。
我々が行っています「耐震診断」とは、日本建築防災協会発行の「木造住宅の耐震診断と補強方法」という統一化されている方法に基づいています。詳しくは以前に当社の期待の星、辻からもご紹介させていただいております(文字をクリック)。我々の「耐震診断」は基本的に2名体制で行っています。過去にもこの「耐震日記」で登場した診断士と、その補助の役目をする者で行います。
加齢臭に悩まされる私も、実はまだ日々勉強中の身でして、主に補助の役目を担う事が多いのですが、補助といってもやる事は沢山あります。
最も大事な事は、皆様のお家の平面図を作成する事です。診断結果となる耐震診断書のベースとなる部分ですので責任重大な役割です。
もちろん診断士の確認を得ながら作成していきますので、誤りという事は起こりませんのでご安心を。家の間取り、使用されている建材やその厚みなどを確認しながら作成していきます。
我々からすると当たり前のように書いている平面図でも、お家の方からすれば凄く高度な技術だと思われる事もございますようで、なかには「よくそんなに上手く書けるね」とお褒めいただく事もあります。嬉しい限りです。
それと、診断士が診断をスムーズに行うための準備をする事も私の役目です。
構造物を確認するために、診断士が屋根裏へ上がるわけですが、進入口のほとんどが天袋と呼ばれるスペースになります。お家の大事な収納スペースにもなりますから、ほとんどのお家が、荷物を入れられています。それら荷物の出し入れも我々が行うのですが、なかにはまさにパズルのように見事な収納術を駆使されているお家があり、感心させられる事も珍しく無いです。
「出したはいいが、入れられない」ではお家の方のご迷惑になりますので、出し方、入れ方にも細心の注意を払っています。
そしてそれ以外に注意して行う事が美観の維持です。
もともと私は以前に「設備関係の現場監督」の仕事をしていました。設備設置の指揮も重要ですがそれと同じぐらい気を配っていたのが清掃作業です。現場に入る前より綺麗に掃除して現場を終える事を信念としてやっていました。
実は皆様のお家でもお部屋は綺麗で埃ひとつないのに、屋根裏や床下はゴミや埃が多いというのは珍しくありません。もちろんそれはお家の方の責任では無く、建てられた大工さんの「腕は確かだが、片づけは下手」という性格から来るものがほとんどです。
診断中に発生した埃はもちろんですが、診断前より綺麗にして帰るという事を心掛けています。「耐震診断を受けたけど、家を汚された」となったら、その後、耐震改修工事をお考えになられた時も、また家を汚されるのではないかと思われたなら、こちらも残念な気持ちになりますし、お家の方も安心して任せられないと思うからです。
お家を汚さないように診断をする事は当たり前ですが、それよりもなによりも診断前より綺麗になったと思われるような努力をしています。
私だけでは無く社員全員がこれらの事に気を配っていますので、安心して耐震診断を受けていただければと思います。