あけましておめでとうございます。
2013年になりました。今年はどんな年になるでしょうか、株式会社ナカタの佐竹です。
以前、大阪市東淀川区のM様邸の自治体の補助金を利用した耐震診断を行いました。
築50年近い、もともと2軒繋がった連棟の建物(現在は隣が建て替えをしたので1棟になっている)でしたので、果たして耐震性はどうなのだろうかと思っていましたが・・・
診断の結果はX方向(玄関と垂直方向)は7割程度の強度しか持っていませんでしたが、Y方向(玄関と水平方向)はかなり低い数値が出てしまいました。
家の耐震性をかなり気にされていましたし、地震は必ず来ると認識されていた方でしたので、ご報告の際は本当に真剣に私の話しを聞いてくださいました。
補強設計までの補助金申請をしていましたので、後日改めて補強プランとそれにかかる費用をご説明したのですが、プランとしましては2種類用意させていただきました。
一つ目は上部構造評点「1.0」(判定:一応倒壊しない)をクリアするプラン。
ただし、問題もあります。壁が少ないため、新設する必要があるのですが、補強すべき箇所に基礎がありません。そのため床を一旦めくり、基礎から作り直すというかなり大掛かりな工事が必要となります。
生活のほとんどを1階でされている方でしたので、少し現実味が無いと仰れていました。
もちろん費用のほうも予算をはるかに超えているとのこと。
二つ目のプランは上部構造評点「0.7」(判定:倒壊する可能性がある)まで引き上げるプラン。大地震により住めなくなったり、補修が必要になる可能性はあるが、逃げる時間を確保する、いわゆる「命をまず守る」ためのプラン。
今存在する壁を補強することと屋根を軽量化すればクリアできるプランです。
実は「大阪市」ではこの「0.7」プランにも同額の補助金を出されています。
ご説明するとお客様も納得いただきました。
まだ4月からの補助金の制度が詳しく決まっていないので、着手は夏頃になるかと思いますが、一人でも多くの命と財産を守るため、弊社は日々頑張っております。