株式会社ナカタの河口です。
先日、三重県名張市のI様邸にて耐震改修工事を行いました。
そのお家には、お母様・娘様2人の3人でお住いでした。
お母様は足が不自由で思うように動けません。瞬時の行動も出来ないと言われていました。
私は改修にいたる耐震診断が終わった後に思いました。
こういう家族を守りたい!少しでも減災になるように協力出来る事があれば、させていただきたいと考えていました。
診断の結果、ほとんどの場合、地震で被害を受けるのは1階部分です。
阪神大震災も8割の方が圧死という悲しい現実があります。
1階で多くの時間を過ごされているお母様のために、このままではいけないという想いで、今回の耐震改修工事に繋がったわけですが、診断結果の報告も、ご家族の方全員が真剣に私の話しを聞いていただけました。
私は本当に嬉しい気持ちです。
私が行っている仕事そのものが、大きな災害から身を守る「減災」という事に、少しでも役立てる事こそが社会貢献であり、この仕事の誇りだと思う瞬間でした。
◎今回の耐震改修では、ダイライト耐震かべ「かべ大将」という製品を主に使用し、耐震補強を行いました。
改修工事着手前
既存の壁を解体します。
柱脚部・柱頭部に補強金具を取り付けます。
ダイライト耐震かべ「かべ大将」を設置します。
仕上げにベニヤを貼り付けます。
このように、耐震診断をもとに、バランスを考慮しながら補強設計プランを作成し、必要な箇所に壁の補強を施していきます。