お久しぶりです。診断士の島原です。最近身体の調子がすごく良くて、何を食べても美味しく、体重が0.1トン!!を軽く超えてしまいました。
これからの季節、屋根裏がサウナ状態になるので、自然とダイエットになる?と期待しています。
ところで、最近よく思う事があるのですが・・・・。
耐震診断で皆様のお宅を訪問させて頂く際に、
・お客様から市役所に、耐震診断を申し込まれて、役所からの依頼で訪問する場合
・お客様から直接、当社に耐震診断を申し込まれて、訪問する場合
このような場合ですと、お家のピンポンを押したとき、皆さんとても笑顔で迎えてくれます。気持ちのいい笑顔を、ありがとうございます。皆さんの笑顔は、すごく素敵です!!!
逆に、耐震診断をさせていただくお家のご近所や、改修工事をされるお客様のご近隣へ、御挨拶を兼ねて耐震診断の御案内でまわらせて頂く場合。
そんな時は、、、まーーーーーーーーーーーーーすごいです!!!!!
何がすごいって、最初は皆さん目が怖いです。本当に怖いです。笑顔は素敵なはずなのですが・・・。
突然の訪問ですから、当然と言えば当然ですが。
時代なのでしょうか?他人を見たら泥棒と・・・・では無いですが。
一旦話を聞いていただければ、納得していただいて、皆さんいつもの素敵な笑顔を下さるのですが、同じ耐震診断とはいっても、なかなか難しくて考えさせられます。
そのようなお客様とお話をさせて頂くと、やはり悪徳業者の存在が大きく関わっているようです。
よく聞くのが、「屋根の点検をします。」と言って、わざと瓦を割って、修理をせまる業者。
お家の床下に、湿気があると言って床下換気扇を勧める業者。
最近では、高齢者の方を騙して、みかんを高額で売る業者や、貴金属の買取で、「お金を取ってきます。」と言ったまま帰ってこない・・・・などなど
あの手この手で、悪徳業者が罠を仕掛けています。とても残念です。
『因果応報』という言葉があります。
私の父は、生前「ずるい事はするな!!例えうまくいったとしても、その報いは後で必ず返ってくる。自分だけでなく、子や孫に返ってくる。だから、正々堂々と正直に!!」とよく言っていました。(今では、私が息子に言っています。)
ちょっと、宗教っぽくなりましたが、悪徳業者の被害に遭われた方は、「知らなかったから!!」という方が多いようです。
例えば、先程の「床下換気扇」ですが、床下の空気の流れをよくして湿気を外へ逃がす為のものです。しかし、本当に換気扇が必要な程床下に湿気が多いのでしょうか?診断させていただくと、中にはかなりの湿気があるお家もありますが、ほとんどのお家は・・・。
我々も耐震診断で、床下の湿気を計りますが、その場合人の感覚で湿気の有る無しを判断するのではなく、『含水率計』という機械を使って判断します。その結果、カラカラの床下だったり、ベタ基礎といって、床下全部がコンクリートの基礎で覆われていて、湿気対策の必要の無い床下に換気扇がいくつも付いていたり。。
何も知識が無い状態で、必要以上に脅かされれば恐ろしくなって換気扇を付けてしまうのも無理はありませんが、大切なお家の事ですから、知らなかったではなく、知識は正しくもっておかなければなりません。
そもそも、床下という場所は室内に比べれば高湿です。床下が多少湿気ているのは当然な事で、本当に何らかの対策が必要なのかどうかをしっかりと見極めなければなりません。
床下に湿気が多くなる原因としては、敷地条件(以前田んぼや湿地であった等)の他、増築等で床下の空気の通り道が遮られてしまっていたり、家の外周部より基礎内部の地盤面の方が低い、床下通気口の前に物を置いて塞いでいたり、さらには設備配管からの水漏れが原因となることもあります。
これらの解決策は、原因によってそれぞれ異なります。なので、床下の湿気はまず原因から探っていく事が大切です。
そして、床下が湿気ているとどういう良くない事が起きるのか。
よく言われるのはシロアリですが、確かに湿度を低く保つ事でシロアリの侵入を防ぐのに多少効果はあるかもしれませんが、元々シロアリは「蟻道」という湿度の高い道を造ってその中を通るので、それで完全に防げるわけではありません。
床下の湿気対策は、床下木材の腐朽対策であると思った方がいいでしょう。
他にも、耐震診断を受けていただいたお家の方からは、「えっ、そうなの??」とか「知らなかった!!」「逆だと思っていた!!」と、言われる事がたくさんあります。
そういう事にならない為にも、お客様自身も大切な我が家の正しい知識を持つ事が大事だと思います。我々診断士も、お家を大切に思う皆さんの気持ちに精一杯応えられるよう、『正々堂々と、正直に!!』仕事をさせて頂きます。
是非、『耐震診断』を受けて、正しい知識を!!!