東北地方太平洋沖地震の被害にあわれた皆様へ心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。
日本付近で起きる大地震は、プレート境界型地震、プレート内部破壊による地震、地表近くの活断層による地震に分類されます。
今回発生した、東北地方太平洋沖地震は「プレート境界型地震」に分類されます。
元々、地球表面はプレートと呼ばれる10数枚の地盤がパズルのように組み合わされて構成されていて、それらが地球内部の熱により年間数cm~10数cm程度の速度で移動しながら、ぶつかりあったり互いに潜り込んだりしています。このぶつかりあいや潜り込みによって生じるエネルギーがプレート境界型地震の発生源となります。
日本の太平洋上にはこのプレートのうち4枚の境界が集まっています。(下図参照)
それが、世界の大地震の20%が日本でおきている原因の一つとなっています。
今回の東北地方太平洋沖地震の震源地となった宮城県沖では、過去から周期的に巨大地震が発生している地域であり、30年間のうちの地震の予測発生確率も99%と高いものでしたが、ここまで大きな地震が起きることは予想されていませんでした。
又、1995年の阪神・淡路大震災に関しては当時の予測発生確率が0.4%~8%であり、2004年の新潟中越地震はそれ以下の確率であり、例え確立が1%以下であったとしても巨大地震は突然起こりうるものだという事がわかります。
日本という国に住んでいる以上地震は免れないものであり、そうであるならば起こらない事を祈るよりも起きた時にどう行動するかを普段から想定して生活していく事が大切であると思われます。
被災地では、一日も早く普段の生活に戻れますよう、心よりお祈り申し上げます。