【あの阪神・淡路大震災から14年。
私たちは、あの悲惨な記憶を忘れる事は出来ません。
今後予想される巨大地震に備えて、私たち一人ひとりが「今できること」
をもう一度考えてみませんか?】
というテーマで木造住宅の耐震化について今できることを考えてきました。
今回も我々が所属するNPO法人「人・家・街 安全支援機構」が主催する市民フォーラムが兵庫県神戸市の神戸国際会議場で行われました。
兵庫県知事をはじめ、名古屋大学の教授や阪大の名誉教授の方々を招きパネルディスカッションが行われ、私自身も大変勉強させて戴きました。
古い手入れされていない家に住んでいる方は「どうせ地震が来たら、家が潰れて死ぬだけだから諦めるよ。」と言う方が多いのですが・・・
実際に阪神大震災の場合6,434人の方がお亡くなりになりました。
家が潰れれば必ず死ぬかと言えば死亡6,434人に対し重軽傷者は
43,792人と桁違いに多く、今も後遺症を抱える方も少なくは無い数です。
家が潰れれば必ず人的被害に遭うかと言えば、そうでもなく死亡、重軽傷者は約5万人ですが倒壊、半壊、一部損壊まで加えれば約50万棟になります。
地震の災害には死亡者数に目が行きますが、それよりも重軽傷者数が遥かに多くて、また人的被害に遭わなくても家の取り壊し建替え等の経済的被害が大きくのしかかってきます。
大阪市でも助成金を利用して補強すれば、1.0以上の強度が確保できますので、地殻変動等の直撃が無い限り深刻な被害の心配は無くなります。
仮に補強せずに地震被害を受けて倒壊、半倒壊、一部損壊に成った場合に掛かってくる片付け、整地費用よりも少ない程度なのでお勧めします。