神戸支店の河口です。
みなさん、早速ですが、災害用マンホールってご存知ですか?
普段、道路などにあるマンホールなどを凝視する人は多くないと思います。(マンホールは各都道府県、市町村によってマンホール蓋のデザインが違いますので、趣味で写真を撮られる方がいらっしゃるとの事です。)
その中でも、マンホールの蓋に「災害用 トイレ」「災」と記載があるマンホール蓋が存在します。
こちらが大阪市のトイレ対応マンホール。
こちらが東京都のデザイン。いくつも並んでいます。
このマンホールトイレは現在、全国で約20000万基存在します。
この災害用マンホールは、震災や災害時にトイレの水が流れない、使えない時に使われます。
災害時は避難場所に多くの人が集まり、断水状態で用を足さなくてはならない為、衛生面・精神面からの二次的・三次的な問題が生じていました。
その為阪神大震災の後から災害用マンホールの普及が急速に伸びていったみたいです。主に大都市を中心とした地域に設置がされており、国も設置に補助金も出しています。
災害用マンホールトイレの仕組みは、予め所定の場所に仮設水洗トイレ用の下水道管を布設しておき、災害時にその下水道管に設置されたマンホール上部へ仮設トイレを組立、設置します。下水道に汚物を直接流します。これによりくみ取りが必要なく、クリーンなトイレが保つ事が出来ます。
この災害用マンホールは、主に小・中学校や市役所など、災害時に人が多数集まって来る場所に設置されてます。
設置の方法は、貯留型と幹線通過型(←文字クリックで解説画像へ)があります。
東日本大震災時、宮城県東松島市で使用。
熊本地震の避難所での使用。
ちなみに私が住む神戸市は60ヶ所に300基が設置済みとの事でした。
皆さんがお住まいの地域にはどこに設置されているか、一度はお調べされてみてはと思います。
※参考資料:国土交通省「マンホールトイレ整備・運用のためのガイドライン」