先日、大山崎町のH様邸の耐震改修工事が完了しました。
こちらのお家では、耐震診断の時から地震に対する意識が非常に高く、ありとあらゆる家具がしっかりと固定されていました。また、床下の調査時に浴室付近の土台に水がまわっており、それも気にはされていましたが、まずは耐震改修を行うことになりました。
耐震診断時のこちらのお家の評点は1階X方向「0.492」と診断結果がでました。
1階X方向「0.492」
1階Y方向「0.979」
2階X方向「1.053」
2階Y方向「1.294」
現在の基準は「1.0」以上となりますので、1階部分の特に「X方向」側がこちらのお家の弱点となります。わずか1方向だけ「倒壊の可能性が高い」ですが、地震起こってみるまでどの方向に揺れる分かりません。そのことをきちんと理解していただき今回の補強となりました。
耐震改修後の評点
1階X方向「1.137」
1階Y方向「1.108」
2階X方向「1.053」
2階Y方向「1.294」
となり、1階のみの補強になります。
耐震補強で大切になってくるのは、家の壁の配置バランスを正常(中心)に戻すことです。
詳しくは当社のホームページでご紹介しています。→こちら
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■和室の改修風景(床の間)
施工前です。
当社の大工さんは養生が丁寧です。
既存の壁の解体です。
耐震補強は「コボット」という補強材を
使用しました。
上部の梁の両方
下部の土台の両方
計4ヶ所に取り付けます。
ステンレスブレースを設置します。
これが筋交いの代わりとなります。
構造用合板を貼り付けます。
面材も強度として大事になります。
クロスで仕上げますので、ベニヤ材を貼り付け
ます。
クロスを貼り付けまして、完了です。
床の間以外の補強箇所です。
改修工事は無事に完了しました。
今回お世話になりましたH様、本当にありがとううございました。
地震だけでは無く、近年色々な自然災害が日本を襲っています。
いつ何が起きてもおかしくありません。
我々は、皆様の幸せが続くよう、お手伝いしかできません。
まずは耐震診断を受けましょう