皆さまこんにちは。神戸支店の宮島です。
この度、宝塚市S様邸の工事が終わりました。
耐震診断を通じてお話をさせて頂く機会があり、S様は築30年ほどの家を3年ほど前に買われたばかりで、先代の持ち主さんがとてもいい状態で使われていた為、とても良い状態のお家でした。
ただ、先代さんが前回外壁と屋根の塗装をされてからどのくらい年数が経過しているのかが分からない状態で、今回診断を受けて奥様が特に気にされていたのは外壁と屋根の状態でした。
「傷んでいるのはなんとなく分かるんだけど、タイミングが分からないのよねぇ。」
と言うお気持ちだったそうですが、この度は思い切って私たちに任せて頂けるとの事でしたので、この度しっかりと納めさせてもらいました。
S様邸は、妻の実家を塗装した際と同じ組み合わせ
・外壁はモルタル
・屋根はカラーベスト
です。
ただ、何でもかんでもと私たちは超低汚染のリファインシリーズの塗料を推している訳ではありません。
結論を先に言えば、一番良い(高価な)塗料が「間違いない」とは限らない事です。
前にも書いた気がしますが、お医者さんは風邪をひいた人へ風邪薬を処方しますが、外科手術を施したり、湿布を渡したりする事はありません。塗料も種類がたくさんあり、人間と同じように長所と短所があります。
私たちは、前回の塗装より年数が経過してから、現在どんな傷み方をしているかが塗料選びにとって一番大切だと思います。
S様邸の場合は
・色褪せがひどい(屋根)
・外壁のヒビ割れ補修跡が目立つ(ひび割れが出やすい)
・北側を見ても汚れやコケなどはついていないと言った状態でした。
その他では「夏、2階がとても暑いのよ」との悩みも聞きました。そこでS様に今回選んで頂いた塗料は
・外壁はひび割れに強いEC5000に遮熱機能を追加した「EC5000PCM-IR」
・屋根は遮熱性と耐候年数がとても高い「低汚染リファイン500MF-IR」
となりました。
足場を組み、洗浄が済めば、まずは屋根から始めます。
カラーベストの塗装には絶対必要な縁切り部材のタスペーサーの挿入から屋根の下塗り。
下塗りをしっかりしないと塗料の効果も、耐久性も長続きしません。そこは女性がするお化粧も同じ。
そして中塗り。
最後に上塗りです。
屋根が終われば続いて外壁。前もって左官職人によるひび割れ補修を施した後、改めて塗装職人で補修跡が目立たない様にする吹き付けを行ってから下塗り→中塗り→上塗りを行います。
ちなみに塗装前はこんな感じでしたが…
どこが割れてたのか全く見分けがつきません!
しっかりベランダの防水も行いつつ、外壁の上塗りまで行います。
そして完成!(小さい画像が塗装前 大きい画像が塗装後です)
塗装の工事と言うのは、塗りたては誰が塗っても綺麗です。
しかし私たちはその先、10年や15年経過しても「まだキレイ!」を目指しています。
見えない部分の下地調整(ひび割れの左官補修など)に特にこだわるのはその為です。
S様が15年経っても「まだ綺麗やねぇ」と思ってもらえれば幸いです。
S様、この度はありがとうございました。