1日だけでいい家族としゃべりたい!
小学校3年生の小さな女の子のエッセイが産経新聞に掲載されていました。
3歳のときに交通事故でしゃべることが困難になった女の子。
このエッセイは、同性代の子供を持つ親としても、人間としても、とても感動しました。
わたしはしゃべれない 歩けない 口がうまくうごかない
手も、足も 自分の思ったとおりにうごいてくれない
一番 つらいのは しゃべれないこと 言いたいことは自分の中にたくさんある
でも うまくつたえることができない 先生や お母さんに 文字盤を指でさしながら
ちょっとずつ 文ができあがっていく感じ 自分のいいたかったことが やっと言葉になっていく
神様が 1日だけ魔法をかけてくらたら・・・・
家族と いっぱい おしゃべりしたい 学校から帰る車をおりて お母さんに 「ただいま!」
って言う 「わたし、しゃべれるよ!」っていう お母さん びっくりして腰を ぬかすだろうな
お父さんと お兄ちゃんに 電話して 「琴音だよ!早く、帰ってきて!」って言う
2人とも とんで帰ってくるかな 家族みんなが そろったら みんなで ゲームしながら
おしゃべりしたい お母さんだけは ゲームがへたやから 負けるやろうな
「まあ、まあ、元気だして」って わたしが言う 魔法がとける前に 家族みんなに
「おやすみ」って言う
それで じゅうぶん
昔、ある本で、マザーテレサが言った言葉で 世界中で貧しい、食べることも、ままならない国は
たくさんある、 世界中で一番、心が不幸な国は、日本といっていた言葉を想い出しました。
今は私がしゃべることもできない体だったときに 「それでじゅうぶん」と言えるのかな。
以上 仲田でした。