2歳双子の育児奮闘中の河口です。
先日和歌山市K様邸の屋根葺き替えが無事に終了しました。
K様は過去に耐震診断から、建物の工事だけでなく、玄関扉の入れ替えまでさせて頂きましたお客様からのご相談でした。
最初に職人がブルーシートをかけに伺いましたが、この際、瓦の部分補修ではなく、来年以降の台風や直面する事になる南海トラフ地震に備えて、軽量瓦への葺き替えをする事になりました。
今年(平成30年)の台風21号は、和歌山県での最大瞬間風速も過去最高が記録されています。
よくお客様から「台風に対して屋根は重いほうがいいのでは」という質問や誤解を耳にします。
軽量と名前が付いている為、その様な誤解をされるのだと思いますが、軽量瓦とは従来の陶器瓦に比べて何倍も割れにくくなっており、加えて一つ一つの瓦を専用の釘で何か所も打ち込んで止めていく為、瓦はズレにくく、飛来物にも強くて割れにくい為、基本的に被害は出ません。
むしろ飛来物で割れやすい陶器瓦の方が、被害が出ます。
関西で台風による屋根被害が出ているのは土葺きに陶器瓦を乗せた家ばかりです。
どの家も瓦がズレればブルーシート等の応急措置をしないといけない状態になりますが、災害が発生すると職人さんは忙しくなるため、すぐには来てくれませんし「部分補修」と言うと“安くで補修が済む”と言うメリットがありそうで聞こえは良いですが、職人さんがすぐ来てくれないとなると部屋内への雨漏れが進み、耐震性まで下げる為、結論はデメリットしかありません。
今後、台風は地球温暖化の影響で海水温度が上がり、台風が大型化しやすくなるとの専門家の見解もあります。
明日襲ってくるかもしれない地震、毎年来る台風に備えて、今一度、皆様の屋根瓦も見直されてはどうでしょうか?
肝心なK様邸の屋根工事も無事に綺麗に仕上がり、終了しました。
工事しっかり納める事も大切ですが、私は主人さんと奥様のお顔が拝見出来まして、それが嬉しかったです。