皆さんこんにちは。神戸支店の宮島です。
4月の上旬、神戸市A様邸の耐震診断で、床下で基礎と筋交いの位置を確認中に、白蟻の実物を発見してしまいました。
A様邸は昭和40年代の築で、建ててから50年の以上の間、お家の人は今までノーマークだったようです。
白蟻と言う生き物は普通の昆虫とは違い、光と乾燥が苦手な為、ヒトの目に付くところで見かける事がほとんどありません。
建ててから数年で被害に会うお家もあれば、40年以上経過して今まで何も起きなかったのに、突然シロアリが沸く事もあります。
これはヤマトシロアリの羽アリ映像ですが、実は羽アリは全体数の3%ですので、実際にはもっと沢山の数が見えない所に居ると言う事・・・
また、食べられた後の廃木材を目の当たりにしても、それが腐って朽ちた木材なのか、白蟻に食べられたのか、判別出来ないのが一般の人では見分け方すら知らないのが普通。
人間も食パンの耳が食べにくいのと同じで、シロアリは硬い部分を食べず、下の写真の様に木の密度が薄い(柔らかい)部分を好んで食べ進みます。
また、前述の様にシロアリは光と乾燥を嫌う為、床下でも単独で移動せずに自分で作った「蟻道」と言うトンネルを通り、光と乾燥を回避します。
その上、上の写真の様に木の中を食べ進むので、外側からの食害は分かり辛いです。
実際にA様邸でも湿気の多い場所に蟻道を作り、家を食べ進んでいました。
実際にその蟻道と言うトンネルをドライバーでほじくった動画がコチラ。
このままではまずいと言う事で、後日職人と伺いまして、駆除作業を行います。
蟻道を潰して、そこに薬を散布します。
家の人も食べ進んでいる事は全く気づけませんでしたが、耐震性以前に住む事すら困難になってしまいますので、しっかり防除処理をしないといけません。
これで一安心ですね。A様、ありがとうございました!!