こんにちは。入社3年目の期待の星、辻と申します。まだまだ若いので、覚える事がたくさんあり、日々勉強の毎日です(汗)ちなみに、2児のパパでもあります(笑)それはさておき、先日O様邸にて耐震診断・耐震改修工事を行った話をしたいと思います。と、その前にちょっとだけお家の方の紹介をさせて頂きます♪
すごく若いご主人さんと奥さん、ヤンチャ坊主の男の子の3人家族です。若くしてマイホームを購入し、とてもお家を大事にされているので、僕の尊敬できるご夫婦でもありました。
まず、耐震診断とは、業者さん独自の基準で行うものではなく、全国統一となっている国土交通省住宅局建設指導課が監修している、いわばお家の健康診断です。日本建築防災協会発行の「木造住宅の耐震診断と補強方法」の教科書に基づき、耐震診断を行います。診る項目は非常にたくさんありますが、大きく纏めると、お家の外回り・屋根裏・床下・1階と2階の間のふところの調査です。そして、各お部屋の壁や窓・開口部の位置などを図面におこしていきます。また、壁の建材の種類・厚み・床板の種類など全てを調べていくため、だいたい2時間~2時間半はかかります。それを元に計算をかけると初めて耐震診断書(結果)が出来上がります(結果は診断したその日にはわかりません)。結果は数値となって表示されるので、大地震が起こった場合にお家が倒壊する可能性があるかの有無がわかります。国が定めている一定の数値以上であれば「倒壊する可能性が少ない」、以下であれば「倒壊する可能性が高い」という形で合計4つの分類に結果が分かれます。
話を戻しますが、O様邸の耐震診断の結果では、その言われる一定の数値を下回る結果でした。そこでどうしたら一定の数値を超えさせられるかという補強案を作成し、説明をしました。補強案は壁の配置のバランスを考慮した上で計算して出来上がります。補強方法はたくさんあるのですが、今回のO様邸では既存の壁を8ヶ所解体し、そこに日本建築防災協会住宅等防災技術評価や国土交通大臣認定を取得しいろんな県でも受賞を取得しているダイライト耐震壁『かべ大将』と言われる耐震パネルを壁に設置する方法で工事をしました。
耐震パネルは設置が終わると最後に各設置した部屋の壁すべてにベニヤ板を張り、クロス(壁紙)で仕上げます。
ダイライトは、原則として床や天井を壊さずに壁の補強工事が可能!しかも、コストは従来の耐力壁工事を行う費用と比較しても約1/2~1/3程度で行えるため低コストでできる!!…といっても誰もが簡単に「ハイ!工事をしたいです!!」と言える金額ではないです。しかし、ご主人と奥さんが工事を決断された理由は、将来子どもが大きくなったら家を譲り渡すために、安心してハッピーライフを過ごせるようにとのことでした。
お家の方が工事の全体を通してすごく喜んで頂けたので、僕もすごく嬉しかったです。また、O様邸のお家の近くに寄った時に遊びに行きたいと思います。皆様も自分のお家は古いから多分弱いとかダメだと思って諦めていませんか?一歩踏み出して耐震診断を受けてみましょう!