弊社の取引先でもあり「TH(トータルハウジング)友の会」にも入会している、トステムの展示場にてお風呂の勉強会でのお話です。トステムのお風呂の商品戦略としては、消費者の目線からお風呂環境の問題点を改善した商品作りで、その代表的な商品としては「ラ・バス」というシリーズが有名です。
ラ・バス
「ラ・バス」の特徴としては、大きく4つの標準装備があります。
くるりんポイ排水口
CMでもおなじみのくるりんポイ排水口は、浴槽の残り湯を利用して排水トラップ内にうず流を発生させ、排水溝をキレイに保ちます。さらに、うず流で排水口の髪の毛やゴミをまとめて捨てやすくするので、お掃除ラクラクです。
キレイ床・サーモフロア
床の汚れは、身体から出る皮脂汚れ(油分)を栄養源に発生したカビやぬめりが主な原因。キレイ床とは、特殊な表面処理と床面状により汚れが固着しにくく落ちやすい床です。サーモフロアは、冬場等に感じるお風呂の床のヒヤッとする冷たさをなくします。
キレイドア
キレイドアは、カビのつきやすいゴムパッキンをなくしたため、カビの心配がなくなりました。汚れが溜まりやすかったガラリは、タテ型に配置してあるので汚れが溜まりにくくなり、扉表面の段差も小さいのでお掃除ラクラクです。
キレイ鏡
バスルームで困るのが、鏡が白くなるシリカ汚れ。キレイ鏡は、シリカを含んだ水が乾燥して白くこびり付いてしまう問題を特殊コーティングで解決する新機能です。わずかに着いた汚れも軽いタッチでサッと拭き取れるので、くるりんポイやキレイドア同様、お掃除簡単です。
その「ラ・バス」のシリーズの中でも、Yタイプというシリーズに興味を惹かれました。Yタイプとは、お年寄り等のお風呂での転倒事故防止を考慮したタイプのお風呂です。ちなみに、浴室は不慮の事故が最も多い場所です。入浴中の病死・溺死を合わせた年間の入浴死(年間10,000人以上)は、家庭内での転倒・転落死(年間1,533人)や窒息死(年間4,666人)及び、交通事故で死亡する人(年間4,980人)に比べてもはるかに多くなっています。また、高齢化がさらに進む2005年には、30,000人に増加するとも言われていました。
Yタイプの特徴としては、浴室内の導線を繋ぐ「フラットサポートバー」と、浴槽の出入りをサポートする「腰かけ付サーモフタ」を標準装備しており、安心な入浴をサポートしています。子どもからお年寄りまで誰でもラクに入浴できるバスルームです。
※実際に体験もしてみました。
SN3L0056.JPG
これからの住まい環境を充実させるためには、福祉やエコを取り入れた社会貢献にも繋がる住まいづくりが必要な時代だと改めて感じました。
(株)ナカタ 田村徳男